「ED(勃起不全)の治療に保険は使えないの?」
「まさか全額自己負担?」
そんな不安を抱えている男性に向けた記事です。
筆者もEDが悪化したとき、治療費が気になり受診をためらった経験があります。
ただ実は2022年4月から、特定の条件下でED治療薬が保険適用されるようになりました。
そこでこの記事では、ED治療の保険適用の範囲、条件、そして知っておくべき注意点を解説していきます。
ED治療は保険適用される?
ED治療は、基本的に自由診療(全額自己負担)です。
私(筆者)も長い間そう思っていました。
実際、ED症状の改善だけを目的とした治療であれば、これは現在でも変わりません。
しかし2022年4月から少し制度変更がありました。
ED治療薬が保険適用されるケース
2022年4月から、ED治療薬も不妊治療を目的とする場合に限り保険適用となりました。
具体的には以下の薬が対象です。
- バイアグラ(先発品)
- バイアグラODフィルム(先発品)
- シアリス(先発品)
保険適用になると、70歳までの方であれば医療費(薬代)の3割負担で治療が受けられます。
例えば、バイアグラ50mgが自由診療だと1錠1,500〜2,500円程度かかります。
これが保険適用なら、1錠約360円程度の自己負担で処方を受けられます。
ただしジェネリック薬(後発品)は、今のところ保険適用が認められていないので注意が必要です。
ED治療の保険適用条件
ED治療が保険適用されるのには厳格な条件があります。
保険適用の7つの条件
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不妊治療が目的であること 単なるED治療の場合は対象外。
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泌尿器科で5年以上の経験を持つ医師から処方を受けること
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他の医療機関で不妊治療を受けている場合は情報共有が必要
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ED診療ガイドラインに基づいた診断が必要 関連学会の勃起不全に関するガイドラインの診断アルゴリズムに沿ってEDと診断されている必要がある。
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本人またはパートナーが不妊治療を受けていること 過去6ヶ月以内に不妊治療を受けていることが確認できる必要がある。
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保険適用は6ヶ月まで 6ヶ月を超える場合は継続の必要性について医師の判断が必要。原則として治療開始から1年以内が上限。
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投与量は診療ガイドラインに沿って決定 各薬剤の添付文書に記載された用法・用量に従って投与する必要がある。
これらの条件を全て満たすのはハードルが高く、実際には多くの方が自由診療を選択しています。
ED治療で保険適用時の自己負担額
かりに保険適用が認められた場合の自己負担額の目安を見てみましょう。
薬剤別の自己負担額(3割負担の場合)
バイアグラ(50mg)
- 自由診療:約1,500〜2,500円/錠
- 保険適用(3割負担):約360円/錠
シアリス(20mg)
- 自由診療:約1,800〜2,500円/錠
- 保険適用(3割負担):約460円/錠
通常、1ヶ月分(4錠)の処方で考えると、保険適用なら1,000〜2,000円程度で済むケースもあります。
EDの自由診療でコスト削減する方法
これまで見てきたように、保険適用の条件に当てはまるにはハードルが高いです。
ただ、自由診療を選ぶ場合でも、費用を抑える方法はいくつかあります。
ジェネリック医薬品を活用する
ED治療薬にもジェネリック医薬品があります。
先発薬と同じ有効成分なので効果も同等なのに、価格が大幅に安くなることが多いです。
例:シルデナフィル(バイアグラのジェネリック)
- 先発品:約1,500〜2,500円/錠
- ジェネリック:約400〜1,000円/錠
オンラインクリニックを検討する
オンラインクリニックは一般的に初診料や再診料が安く設定されていることが多いです。
また通院の時間や交通費も節約できます。
私(筆者)は30代半ばからED症状がありましたが、病院に行くのが恥ずかしくて10年以上放置していました。
しかしオンライン診療を知ったことで、自宅から医師に相談でき、プライバシーも守られるため、受診の精神的なハードルが下がりました。
ED治療薬の種類と特徴
ED治療の選択肢を考えるうえで、各治療薬の特徴を理解しておくことも重要です。
ただし個人差はあることに注意してください。
主なED治療薬の比較
バイアグラ(シルデナフィル)
- 効果発現:30分〜1時間
- 持続時間:約4〜5時間
- 特徴:食事の影響を受けやすい(空腹時の服用が効果的)
レビトラ(バルデナフィル)
- 効果発現:15分〜30分
- 持続時間:約5〜10時間
- 特徴:即効性があり、勃起の硬さが強いが、食事の影響はやや受ける
シアリス(タダラフィル)
- 効果発現:1時間〜2時間
- 持続時間:約24〜36時間
- 特徴:長時間作用型で、食事の影響を受けにくい
私(筆者)の場合、効果の持続時間の長さからシアリスを選んでいます。
これは個人の生活スタイルや希望に合わせて選ぶことが大切です。
ED治療で医師に相談する際のポイント
保険適用を検討する場合、医師に以下の点を確認するとよいでしょう。
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不妊治療目的でのED治療が可能か その医療機関が保険適用の条件(泌尿器科での5年以上の経験など)を満たしているかを確認しましょう。
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保険適用に必要な書類や手続き パートナーの不妊治療を受けていることを証明する資料などが必要になる場合があります。
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ジェネリック医薬品の有無 自由診療の場合、ジェネリック医薬品の選択肢があるか確認するとよいでしょう。
まとめ:ED治療で保険は適用される?
ED治療薬は不妊治療目的に限り保険適用されることがあります。
ただし以下のような厳しい条件があります。
- 不妊治療が目的であること
- 専門医からの処方が必要
- 期間制限がある(6ヶ月、最長1年)
これらの条件を満たせない場合でも、ジェネリック医薬品の活用やオンライン診療の利用など、費用を抑える方法はあります。
筆者は病院に行く恥ずかしさと、治療費の心配から長年受診をためらっていました。
でも実際に医師に相談してみると思ったより負担が少なかったり、良い選択肢が見つかったりもしました。
ですのでまずは何かしらのアクションを起こしてみてくださいね。
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