「シアリスは保険適用されるの?」
「ED治療費を少しでも抑えたいんだけど。。。」
この記事は、そんな疑問を持つ男性向けに書いています。
私(筆者)は、30代半ばからED症状が出始めました。
しかし恥ずかしさと費用面の不安で、病院の受診を10年以上先延ばしに。
症状はどんどん悪化し、妻との関係も険悪になっていきました。
転機となったのは「オンライン診療」。
直接病院に行くよりは、随分と恥ずかしさを軽減でき、かかる費用もおおよそ事前に分かります。
無事、担当医師からシアリスを処方してもらい、保険適用についても聞くことができました。
そこでこの記事では、筆者が診察を受けた時の「シアリス保険適用」についてお伝えしていきます。
シアリスの保険適用の現状
結論から言いますと、日本でシアリスをED治療目的で使用する場合、保険は適用されません。
他のED治療薬も、全て自由診療(自費)扱いとなっています。
バイアグラ、レビトラなどですね。
私(筆者)も初めて知った時は、正直がっかりしました。
とくに日本では、EDを抱える男性患者が多いとされているからです。
ただシアリスとバイアグラは、例外的に保険適用されるケースも出てきました。
シアリスで保険適用される条件とは
2022年4月より、シアリスとバイアグラは「不妊治療目的に限り」保険適用となりました。
あくまでも「妊娠を目指すカップルの不妊治療の一環であれば」ということのようです。
単なるED治療では適用されません。
しかも不妊治療目的であっても、以下7つの条件を満たす必要があり、ハードルは高めです。
①泌尿器科で5年以上の経験がある医師からの処方が必要
近隣に該当医師がいない場合は、一般不妊治療管理料の届出をしている医療機関でも可能。
②不妊治療を受けている医療機関との情報共有と連携
紹介状などで不妊治療の実態を証明する必要がある。
③ED診療ガイドラインに沿ってEDと診断されている
ED関連学会が作成した、勃起不全ガイドラインにのっとってEDと診断されている。
④本人かパートナーが過去6ヶ月以内に不妊治療を受けている
現在治療中でなくても、最後の受診が6ヶ月以内であればOK
⑤1回につきタイミング法の1周期分かつ4錠以下の処方
タイミング法(妊娠しやすいタイミングに性行為を行う方法)での1周期分に相当する量。かつ4錠以下。
⑥保険適用は原則6ヶ月まで
継続の必要性があれば最大1年まで延長可能(理由の記載が必要)
⑦処方せんの備考欄に保険診療と記載
以上、7つの条件をクリアしている必要があります。
また重要な注意点として、ジェネリック薬は対象外ということがあります。
ED治療薬にも、先発品と同じ成分だけど安価なジェネリック薬(後発品)が出ています。
ただ保険適用される可能性があるのは先発品のみで、ジェネリック薬は自由診療(自費)のみとなります。
シアリスの自由診療での費用
シアリスの自由診療での費用は、1錠あたり税込800円~1,500円程度が相場です。
医療機関によって価格設定が大きく異なり、これに加えて初診料や再診料も必要になります。
また先発品を選ぶか、後発品(ジェネリック薬)を選ぶかでも大きく変わります。
私(筆者)が利用しているようなオンライン診療では、初診料無料や再診料無料など各オンラインクリニックで違いがあります。
ED治療薬の価格にも微妙な差があります。
継続的な治療を考えると、決して安くはない金額です。
しかしパートナーとの関係改善という価値を考えると、投資する意味はあると個人的には感じています。
シアリスが保険適用外の理由
シアリスなどのED治療薬が、保険適用外とされる理由は主に3つあります。
第1に、EDが「生命に関わる緊急性の高い疾患」とみなされていないこと。
日本の保険制度では、生命維持に必要な治療が優先されます。
第2に、EDは「生活の質の向上」を目的とした治療とされていることです。
つまり美容整形と同様の扱いを受けているのが現状です。
第3に、医療費抑制の観点から適用範囲を限定していることです。
私(筆者)は当初、この考え方に納得できませんでした。
EDは夫婦関係に深刻な影響を与える、重要な健康問題だと思うからです。
しかし限られた医療資源の配分という観点では、たしかに理解できる部分もあります。
残念ながら現在の制度下では、自己負担でのED治療が基本となっています。
今後のシアリス保険適用の見通し
ED治療薬の保険適用については、今後も慎重な議論が続くと予想されます。
海外では、一部の国で保険適用されている例もあります。
しかし日本では、医療費抑制の圧力が強いため、近い将来の適用は厳しそうです。
一方で、EDが男性の健康問題として注目されることは増えています。
心血管疾患のリスク因子としても認識されるようになりました。
将来的には、予防医学の観点から見直される可能性はあります。
ただ現実的には、保険が適用されるまで長期間を要すると考えられます。
当面は自由診療での治療が続くと想定して、計画を立てるほうが良さそうです。
まとめ シアリスは保険適用される?
残念ながら、今のところシアリスを含めたED治療薬すべてに保険は適用されません。
ただ妊娠を目指す不妊治療の場合のEDに限り、保険が適用されるケースあります。
しかしこの場合でさえ、多くの条件をクリアしている必要があります。
ですので単なるED治療で、保険が適用される日はまだ遠そうです。
ただ、保険適用されない中でも、費用を抑える方法はいくつかあります。
まず複数の医療機関で価格を比較すること。
クリニックによって価格設定が大きく異なるためです。
次にオンライン診療を活用すること。
オンライン診療なら、通院費も待ち時間も無いのでより費用を抑えられます。
どこからでもスマホで医師から診察を受けれるので、直接病院に行くのに抵抗がある方にもおすすめです。
さらにジェネリック薬を選択すること。
効果は先発品と同等でありながら、価格はかなり抑えられます。
また定期的な処方なら、まとめて処方してもらうことで単価を下げられることも。
診察後、適切と判断されればシアリスが処方され、中身が分からない梱包で自宅に配送してくれます。
筆者はオンライン診療の普及でようやく受診でき、夫婦関係も持ち直してきました。
あなたもEDを放置してしまっていましたら、ぜひオンライン診療を試してみてください。
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